NICLER WORLD

Blood

どうも、こんばんは&ちょっと遅いけどあけましておめでとうございます。
この頃全然更新してなかったんで生存報告代わりに更新しました。
いやー実はこの頃PSPではまっているゲームがありまして
「リトルビッグプラネット ポータブル」って奴にやられちゃって
その内容はまた今度更新しますね。
さて、新年新ストへGOー!!



「はぁ・・はぁ・・・」
二人のマトランが夜のタルテトムの樹海を逃げ走っていた。
タルテトムとは、サダ・ヌイ島の森林地帯、あらゆる生命がここで住んでいる。
しかしこの頃その樹海から謎の霧が発生し立ち入り禁止となっていた。
その樹海で何人かのマトランたちの無様な死体が発見されているという。
そのマトランたちに共通していることは彼らの親戚、自分の私物が何者かによって
盗まれているという事、そしてもうひとつがその死体に大きく謎の文字が残されて
いる事だった。
「はぁ・・はぁ・・・」
彼らは大きな木の陰に身を寄せた。
「どうだ・・・?奴らは巻いたか?」
「いや・・・まだ追ってはいるはず・・・」
「俺は・・もう歩けない・・」
「がんばれ・・・もう少しでこの樹海から抜けれるはずだ・・」
「いや、無理だ・・・奴らは俺たちがここから抜ける前に俺たちを殺す・・」
彼はもう恐怖を堪えきれず泣き出した。
「泣くな、奴らにばれちまう・・」
しかし彼は泣き止む気配は全くなかった。
「・・うっ・・俺・・うっ・・置いてけ・・・」
「バカを言うな、お前も一緒にここを抜けるんだ」
「・・・うっ・・だめだ・・ここで・・うっ・・俺と一緒に・・・居たら・・ばれちまう」
そういうと彼は木の大きな隙間に入って行った。
「俺が・・・お取りになる・・・今まで・・ウッ・・・ありがとう・・・」
「おい、バカなことをするな、早く出て来い!」
彼はいきよいのあまり叫んでしまった。
すると、近くへ走ってくる足音と共に謎の奇声が聞こえてきた。
「・・早く・・行け・・・・」
彼は泣いてるマトランを見て走り去った。
「俺は・・・・うっ・・・ここに・・・居るぞ!!」
泣いていたマトランが彼が視野から消えたことを確認し叫びだした。
早い足踏みの足音がどんどん近づいてくる恐怖にたいきれず彼は足音のほうへ突撃した。
「うおおおおおおぉおおおおおおおおおおぉお!!!!!」
そこにいた小さく真っ赤な目をした黒い生物に打つかって弾かれた。
その謎の生物達はこけたて後ずさりする彼に飛びついた。
Blood_c0150221_23352219.jpg

「うわあああああああああああああああああああああああ!!」
彼はその小さい悪魔にどんどん解体されていき、辺りが血の海と化した。
「チッ・・こいつ一文無しだぜ」
「ハズレか・・じゃあ次のを追うか・・」
そして最後にあの謎の傷を体に刻むと悪魔達はまた走り出した。
by legoniku | 2010-01-11 14:18 | Another Soul